tabomaniaのブログ

昭和43年生まれのスーパーカー世代のおやじがスーパーカーについて独断と偏見に満ちた独り言をつぶやきます。悪しからず・・・

■■■ 破産寸前の男がフェラーリ購入 ! フェラーリか自己破産か・・・ ■■■

今から3年半程前、ある居酒屋に6人が集まった。


その飲み会には、フェラーリオーナーである、「K」が、あとふたりのフェラーリオーナーを連れてきた。

フェラーリオーナーは計3人。


残りの3人は、フェラーリオーナー「K」の友人で、ごくふつうのひとであった。

北(仮名)を除いては。


北は、来月にも自己破産かという崖っぷちに立たされていた。


当然、フェラーリオーナーではない。


そんな北は、この飲み会でこう発した。

「今日はせっかくフェラーリオーナーが3人集まったので、どうしたらフェラーリオーナーになれるのかというお題で飲みましょうよ!」


こうして、その日の飲み会は始まった。


北は、小さいながらも、一応は会社経営者である。

しかし、北の事業は決して順調ではなかった。

むしろ、10数年間続けてきた事業は破綻寸前であった。

事業破綻=自己破産。

それが、中小企業経営者の現実である。


そんな北は、昭和40年代生まれのスーパーカー世代。

北が幼いときは、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェが夢の乗り物として、雲の上のさらに上のような存在であった。


当時はお決まりのように、スーパーカー消しゴムやスーパーカーカード、下敷き、ミニカーなどを集め、福岡ではめったに開催されない、スーパーカーショーがあれば、胸をときめかせて出掛けたものだった。


北の学生時代は、丁度、バブル期とかさなり、アルバイトの身ながら、大卒の初任給以上のアルバイト代を稼ぎ、マイカーを購入することもできた。


ドライブに、峠にと車とは切っても切り離せない学生時代を過ごした。


その後、サラリーマンとなった北は30歳を目前に、会社員を辞め、小さいながらも事業を興した。


3年ほどは事業は順調であったが、徐々に徐々に、事業は不振となり、現在は、正直、破綻寸前であった。

大好きな車からも想いは遠のいていた。


~~~~~~~~~~~~~


内心思っていた。

「フェラーリを持つことができるのは、先祖代々の金持ち、医者、弁護士、あとはブラックな仕事をしているひと達だけだろうと」


信頼できる友人「K」が連れてきた、この日集まったフェラーリオーナー達はブラックな仕事ではないことは解っていたが・・・


どうやってフェラーリオーナーになったかという話題で飲み始めたのだが、答は最初にすぐに出てきた。

3人とも口を揃えて


「買うと決めたからですよ」

と言うのだ。


フェラーリオーナーの3人も、職種は様々だが、事業主である。

しかし、3人の内、ふたりはサラリーマン時代にフェラーリオーナーになったという。


「買うと決めたから」


答は単純そのものであった。


スーパーカー世代の自分もこれまでの人生で


「いつかはフェラーリに乗ってみたいな」

「いつかは買ってみたいな」


と思ったことはあったが、あまりに、非現実的だと思い、深く考えたことはなかった。

特に、今は自己破産が目の前にちらついているのだ。


話題を振ったのも、飲み会を盛り上げるための思い付きである。


フェラーリオーナーのひとりが


「北さんも買えますよ。買おうと思えば」


「いやいや、僕には無理ですよ」


苦笑いしながら当然、否定した。

内心、このひとは、自分が今、破綻寸前でけつに火が付いていることは知らないからな。

事業がうまくいっていると思っているんだろう。


そう、思いながら、苦笑いするしかなかった。


しかし、残りのふたりも


「買えますよ、買えます」


と他人事だと思って気軽に言っている。


そこで、北は、思いきって自分の窮状を少し明かした。


「今は事業が大変で、法人名義、個人名義ともに借金をしまくって首が回らないんですよ。

今は、軽自動車のローンさえ通りませんよ。」と。


少し軽い感じで話したものの、現実は日々の資金繰りをどうしようかということで毎日頭が一杯であった。


フェラーリオーナーのひとりが


「北さん、それでもフェラーリは買えるんですよ。そして、信じられないかもしれませんが、フェラーリを買うことで、人生が好転しはじめるんです。

私は、若い頃からフェラーリに乗りたくて、頭金を200万円だけ貯めました。

当時はサラリーマンでしたし、無謀だったと思います。

しかし、思いきってフェラーリを買ったんです。

すると、思ってもみないほど人生がうまく行き始めました。

今は独立を果たし、事業も順調です。」


そんなバカな、しかし、あとのふたりも口を揃えて


「そうです。そうなんです。」


おいおい、ここはフェラーリ教の集会かという雰囲気になってきた。


すると、また別のフェラーリオーナーが


「北さん、人生にはチャンスの紐が三回降りてくると言います。

それを思いきって引っ張るのか、そうしないかは北さん次第なんですよ。

今、北さんの目の前には紐が降りてきてるんです。

私たちとの出会いが紐なんです。

北さんは今、紐が降りてくる立場になったんですよ」


おいおい、なんでこんな流れになってるんだ。

言い忘れたが、この3人のフェラーリオーナーは、別に車屋でもなんでもない。


フェラーリオーナーでない、残りのふたりまでも


「そうですよ。北さん、今、紐が降りてきてるんですよ。

」と・・・


話を振った手前、なんか引っ込みがつかなくなってきた。


ひとりのフェラーリオーナーが、インターネットの中古車サイトを携帯電話で開き、


「今、いいのが売りに出てるんですよ」


と言って携帯電話を見せる。


1500マンエンっ!!!

おいおい、マジで冗談じゃない。


しかし、ここで名案が・・・

1500万円なんてローンが通るはずがないではないか。

銀行からも、ノンバンクからも目一杯借りている自分は、すでに何度か融資を断られている。


そこで、ちょっと引っ込みがつかなくなっていたこともあり、


「わかりました。じゃあ、ローンが通ったら考えますよ。まぁ、ローンが通るわけないし・・・」


ちょっと、ひきつり気味の苦笑いでごまかしました。


飲み会は、その後、しばらくしてお開きに、二次会にはスナックに行き、その時も、もう一度、念を押された。


「あの車(1500万円のやつ)の中古車屋は、知り合いなので、明日ローン用紙を送らせますから」


酒が入っていたこともあり


「僕も男です。ローンが通ったら買います。」


と約束した。


自分で言うのもなんだが、約束は絶対に守るほうである。


そして、約束は守ることになってしまった。


あれから、ローン申込み用紙を記入した数日後、審査が通ったとの連絡がローン会社からあったのだ。


頭金無しの120回払い。


まさか、ローンが通るとは・・・


あとから、知ることになるが、これには一般的には考えられないカラクリがあったのだ。

あえて「カラクリ」と表現する。


こうして、決断を迫られることになった。


しかも、中古車屋は280キロも離れた広島の業者である。

ほぼ通販のようなものではないか。


もう「ヤケクソ」である。

どうせ、自己破産するなら一回くらいフェラーリに乗ってやれ!


その代わり、もう一度、死ぬ気で働いてフェラーリを維持してやる。


死ぬ気でやってそれでダメなら、諦めもつく。


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その後の北はどうなったのか?


その後、北は飲み会の時の約束を守り、1500万円のフェラーリを頭金無し、120回払いで購入した。


なんと家族には内緒でである。

こんなことが奥さんにばれたら殺されるであろう。


しかし、北はもうひとつの約束も守った。


そう。もう一度、死ぬ気で働くという自分との約束である。


あの日から、一年経ったあたりから北の事業は変化をみせた。


それまでの十数年、何をやってもうまくいかなかったことが、徐々に実を結び始めたのだ。


もちろん、順風満帆にいったわけではない。


しかし、挫けそうになったとき、北はフェラーリのことを考えた。


「なんとか状況を打開せねば、事業が破綻したら、妻にフェラーリのことがばれる。それ以上に、課程はどうあれ、フェラーリを買ったことで家族と従業員を路頭に迷わすのか?」


北は必死であった。

ない知恵を絞り、身体を酷使した。


そして、忙しさのため時間はなかったが、月に一度ほど、フェラーリを飛ばした。


もともと車好きであった北にとって、それはそれは幸せな時間であった。

仕事の嫌なこと、不安、恐れが吹きとんだ。


フェラーリを購入して約一年後、北の事業は確かに好転し始めた。

しかし、まだまだ、資金繰りは火の車である。


毎月、ローンの返済と維持費で20万円を超える出費は北にとっては重たい。


ここまで、頑張って維持してきたフェラーリであったが、流石にきつくなってきた。


その時、北は思い出した。

あの3人が言っていたことを


「北さん、フェラーリは普通の車とは違います。手放す時も値はそんなに落ちません。買った時の値段で売れることも珍しくないし、うまくいけば、高く売れることもあります。」


そして、北は、中古車屋にフェラーリを持ち込んだ。

結果は、買った時より80万円ほど高く売れたのである。


ガレージ代、保険代、ガソリン代を差し引いてもおつりがくるほどである。


そして、一般では考えられない「カラクリ」とはまさにこれなのである。


フェラーリは資産なのだということ。

フェラーリは、そうそう値が落ちないということをローン会社は当然知っているのである。


もし、あの時、北が数百万円する国産の高級車を買おうとして、ローンを申請していたなら、ローン審査には通らなかったであろう。


なぜなら、国産の高級車は2、3年乗れば、下取り価格は半分になってもおかしくない。


しかし、フェラーリはそうはならない。たとえ、北が自己破産しようが、ローン会社は差し押さえたフェラーリを転売すれば損失はほとんど無く、さほどリスクはないからである。


結果は3人のフェラーリオーナーが言っていた通りであった。


フェラーリを買うことによって、北は知ることになった。


フェラーリを買うことによって人生が変わるということを。


それはなぜなのか、つまり、フェラーリを買うことのメリットである。


①仕事に対するモチベーションが高まる・・・北のように火事場の馬鹿力を発揮することができる


②フェラーリを持つことで、人脈が広がる・・・スーパーカーツーリングがたまにあるが、そこは有力者の集いでもある。趣味が共通であれば話しははやい。物語中のフェラーリオーナーのひとりは、不動産業で独立したが、多数の顧客がスーパーカーオーナー達だ


③社会的に地位があるひとなんだと他人から信用される・・・やはり、ひとはブランドに弱いもの。フェラーリに乗っていることがわかると信用も付いてくる。他人から覚えてもらいやすくもなる

名刺代わりだ。


④気分転換ができる。嫌なことを吹き飛ばせる・・・北がそうであったように、仕事でつらいことがあってもフェラーリサウンドを奏でれば、つらいことを吹き飛ばすことができる


⑤自分はひとには負けないと自覚できる・・・簡単にいえば、変な自信が持てるということ。我が国ではフェラーリオーナーは10000人にひとりほどである。根拠のない自信のようなものが生まれる


などなど、である。

もちろん、リスクもある。


①変なものを掴ませられるのではないか・・・確かにこのようなことも不幸にしてある。が、北の場合、「K」という信頼できる友人と、その友人たちが回りにいた。フェラーリをはじめ、スーパーカーの世界は非常に狭いのである。その世界で商売をするひとは、信用第一である。ひと度、悪い噂が広がると、もう商売はできない。よって、一般的に思われるほど心配はない。危ないのは、普段、フェラーリやスーパーカーと縁のない業者から購入することである。


②故障すると修理代が高額になるのでは・・・これも、信頼できる業者とフェラーリ仲間がいれば、さほど心配ない。まず、世間で思われているほどトラブルはないということ。現在はインターネットが普及しているので、部品の調達も以前ほど困難ではない。よって、安く修理することも可能。そして、フェラーリ仲間はすぐにできる。


③車検代が100万円かかると聞く・・・これは誤解が大きい。フェラーリといっても車検代そのものはほとんど通常の車と変わらない。十数万円である。ではなぜ、100万円との噂が絶えないのか。これは、フェラーリはタイミングベルトの交換が大変高額になるからである。タイミングベルトを車検毎に交換するべきとの情報に踊らされた結果である。タイミングベルトは、確かに理想を言えば、車検ごと、1万キロ毎に替えたほうがよい。しかし、2万キロ、6年毎でも大丈夫との説が最近は主流である。

しかも、最近のフェラーリはタイミングベルト交換も安価にできるようになっている。タイミングベルトの交換が高額と言われるのは一時期の世代のフェラーリが非常に交換に手間がかかることがあったからである。その当時は確かに、その世代のフェラーリのタイミングベルト交換費用が80万円ということもあった。しかし、現在は先程も言ったとおり、インターネット時代である。相場はどんどん下がり、そんな世代のフェラーリも当時の半額でタイミングベルト交換可能である。


④事故や全損事故にあったら・・・これは保険対応である。もちろん車両保険に入るのは必須。ある保険屋が言っていた。「フェラーリって高額な割に意外と保険代安いんだよね」そう、フェラーリは事故率が低いからだ。やはりフェラーリは皆、大事に乗るぶん、事故が少なく保険料は意外と安いのである。


ほかにも心配事はあるかもしれないが、フェラーリを持つことのメリットとデメリットを比較すると、やはりメリットのほうがかなり大きいのである。


さて、物語に少し戻ろう。


「人生にはチャンスの紐が三回降りてくる」


北にとっては、フェラーリオーナー3人との飲み会が「紐」であった。


では、あなたは?


ここで考えて欲しい。

あなたはこの長文をここまで読んできた。


一般のひとは、


「こんなこと信じられるか」

「長い話で退屈だ、もう寝よう」

「とは言っても自分とは別世界だ」


そう考えて、途中で読むのをやめるであろう。


しかし、あなたは?


この時点であなたは一般のひととは違う。


そう!「チャンスの紐」を掴みかけているのだ。


ここから先は、行動するか、しないかである。

「チャンスの紐」を引っ張るか、そうしないかである。


北は「いつかは買ってみたい」という、漠然とした思いから

「買うと決めた」と決断したのだ。


北は思いきって「紐」を引っ張ったのだ。


最後に、北の現在の状況をお伝えしよう。


フェラーリに一年程乗った北は、フェラーリを売った二週間後、また、フェラーリを購入した。

しかし、今度は少しフェラーリのランクを落として、返済額も押さえた。

でも、フェラーリはフェラーリである。


本人いわく、


「中古車サイト見てたら、近所の中古車屋に良さそうなフェラーリをみつけたんですよ。

とりあえず、見るだけと思って見にいったんです。

翌日には印鑑ついてました(^^)

やっぱりフェラーリ無しでは寂しくて(^_^;)」

さらにその一年後、なんと、北はもう一台フェラーリを購入した。


信じられるか!ほんの3年ほど前には自己破産寸前の北が、現在は2台のフェラーリオーナーである。


しかも、その2台のフェラーリは、北の購入時から、すでに相場は各々100万円以上、上がっているのだ。


事業も売上がめきめきと上がり、まだ完全ではないものの、ほぼ、立ち直っている。


「今は幸せで幸せでしょうがない。仕事もプライベートも充実して申し分ない。一時は自殺さえ考えていたことが嘘のようだ。

ひとつだけ、悩み事がある。

それは、いつ、妻にフェラーリのことを打ち明けるかなんだ。

事業が完全に立ち直り、もう大丈夫と確信したら打ち明けようと思う。しかし、もう、それもそう遠くないよ。

自信がある。」


3年ほど前とは別人のように幸せになった北、あなたはどちらを選ぶ?


「紐」を引っ張るか、そうしないか・・・


最後に、この物語は、実話である。「北」とは私である。


フェラーリは買うべきだ。


今よりさらに良い人生となるはずである。


私の今、オススメのフェラーリはコレ!


映画「セント・オブ・ウーマン」の劇中でアル・パチーノもこの車に乗ります!


↓↓↓↓↓


http://www.carsensor.net/usedcar/bFE/s003/index.html